小規模から大規模まで、
データリカバリー分野で幅広く採用されている
データリカバリーのプロが使うハードウェアシステム
PC-3000 UDMAは、SATA(Serial ATA)、またはPATA(IDE)インターフェースの損傷したHDDの診断と修復、およびデータリカバリーを主とした世界中のビジネスで、最も多く使用されているハードウェア/ソフトウェアソリューションです。
PC-3000 UDMAとData Extractorで構成されるPC-3000 UDMA Systemは、SATAまたはPATAインターフェースのHDDの修復とデータリカバリーを可能にします
効率的な処理を実現したPC-3000 UDMAテスターボード
PC-3000 UDMAは、単一チャンネルバスのPCI-ExpressボードにSATAポートが2つとPATAポートが1つ備わっており、同時に2台のHDDの作業を行うことができます。
PC-3000 UDMA
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ports
with speed up to150 MB/s
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ports
with speed up to133 MB/s
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ユニバーサルユーティリティ
- PC-3000 UDMAは、ユニバーサルユーティリティでHDDの初期診断が行えます。
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- HDDの全般的な性能チェック
- サーフェスのリード/ライト、ベリファイテスト
- P-listおよびG-listテーブル表示
- S.M.A.R.T.パラメータ(Log Sense)の表示
- HDDパラメータ情報の表示と変更
- HDDイメージの保存、保存イメージのHDD書き込み
- セクタエディタによる、指定したサーフェスの表示と編集
専用ユーティリティ
- PC-3000 PC-3000 UDMAには、さまざまなベンダーやアーキテクチャ、およびHDDファミリーに使用する16の専用ユーティリティが含まれています。専用ユーティリティは、ローレベルでHDDを診断して損傷を明らかにし、特別なプログラムと操作で損傷を除外し、ユーザーデータへのアクセスを可能にします。
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- テクノロジカルモードでのHDD診断
- HDDサービスエリアのチェックとリカバリー
- フラッシュロムの読み取り/書き込み
- サービス情報アクセスプログラム(LDR)のロード
- ヘッドマップの変更
- ディフェクト情報(P-list、G-list、T-listなど)の確認
- サーフェスで見つかった欠陥の非表示
- トランスレータの再構築(初期化)
- HDDパラメータ情報の表示と変更
- ログとS.M.A.R.Tパラメータのリセット
- HDDパスワードの表示とリセット
- Data Extractorとの連携
コストパフォーマンスに優れた性能
PC-3000 UDMAは、3ポートのテスターボードとして2つのSATAポートと1つのPATAポートが備わっています。用途に応じて、2台のドライブをPC-3000 UDMAに同時に接続できます。
- SATA×2-UDMA133 / 100 / 66 / 33、PIO4 / 3 / 2 / 1 / 0
※プライマリポートは、SATA0 - PATA×1-UDMA100 / 66 / 33、PIO4 / 3 / 2 / 1 / 0
※PATAポートは、SATA1と切り替えて使用
PC-3000 UDMAは単一チャンネルのPCI-Expressバスをベースにしているため、1つ目のチャンネルをフルに読み込んでいる際に、2つ目のチャンネルの性能がわずかに低下(20%未満)します。2つのポートは分離可能ですが使用中は相互に依存します。
2台のHDDドライブの読み取り性能
PC-3000 UDMAのリソース管理
"PC-3000 Resource manager(リソースマネージャー)"により、PC-3000 UDMAを簡単かつ効率的に制御できます。PC-3000シリーズは、PC-3000機能のユーティリティとData Extractor機能のタスクを個別のOSプロセスとして起動しているため、これらのポートと関連するプロセスアクティビティの管理やポートの状態を制御でき、プロセス状況のチェックや必要に応じてプロセスを強制終了することもできます。
PC-3000 UDMA Resource manager(リソースマネージャー)
プロセスを開始した後は、PC-3000 UDMAのどのポートでも利用できます。たとえば、各ポートを使って2つのプロセスを実行、または1つのプロセスに2つのポートを使用することができます。
PC-3000 UDMAのポート選択プロセス
Simpleモード
Simpleモードは、クイック起動ボタンが備わったダッシュボードになっており、フォレンジック調査官やデータリカバリーエンジニアが多くのルーチンワークを必要なステップで自動実行することができます。
上級者モード
上級者向けに、スクリプトシステムとATAコマンダの2つの専用モードを搭載しています。
・スクリプトシステム
Visual Basic ScriptでHDDにコマンドを送るときに使用するアルゴリズムを生成できます。
・ATAコマンダ
プログラミングスキルがないユーザーでもHDDにコマンド(技術的コマンド含む)を送ることができるインタラクティブモードです。HDDレジスタ(LBA 48モード用レジスタ含む)の値を設定し、バイナリエディタを使ってHDDデータコマンドを作成し、提供することができます。
PC-3000 UDMAを利用すれば、さまざまな
HDD障害からデータリカバリーが行えます。
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- BIOSで認識しない
- モデル名、容量の異常
- モジュール損傷
- トラック損傷
- トランスレータ損傷
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- 電源が入らない
- モーターが回転しない
- PCB破損、発煙、焦げ
- プロセッサ障害
- ファームウェア障害
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- 異音、ノッキング
- 一部のヘッド損傷
- 一部のサーフェス損傷
- 多数の不良セクタ
- スクラッチ
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- HDDパスワード
- HPA/DCO
- S.M.A.R.T.エラー
- その他
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本製品は、以下のHDDメーカーに対応しています。
Data Extractor UDMA は、PC-3000 UDMA と
連携して機能するSATA、PATAインターフェースの
HDD対応のデータリカバリー専用ソフトウェアです。
- 主な対応ファイルシステム
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- FAT, exFAT, NTFS, HFS+, APFS, EXT2/3/4, XFS, ReiserFS, BtrFS, VMFS, UFS1/2, ZFS, DHF4.1, WFS0.xファイルシステムに対応しています。
- Flat、VMDK(VMWare)、VHD、VHDX、DMGなどの仮想イメージに対応しています。
- E01、AFF、S01、DEFFフォーマットの読み込み/エクスポートに対応。※DEFFはData Extractor Forensic Format(チェックサムと圧縮を使用したPC-3000の標準フォーマット)の略称。
- パーティション単位のソフトウェア暗号(Microsoft Bitlocker、Apple FileVault、TrueCrypt)、およびWesternDigital のSED(自己暗号化ドライブ)によるハードウェア暗号を復号可能です。
- 各国の文字コードに対応しています。
- Data Extractor UDMAを使うと、以下の作業ができます。
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- ダイナミックトランスレータが損傷したHDDのデータを読み取ることができます。
- ヘッドマップ機能で、損傷したヘッドやプラッタを除外してHDDからデータを読み取ることができます。
- テクノロジカルモードで物理障害のHDDからのデータを読み取ることができます。
- HDDを物理パラメータ(PCHS)で読み取り、LBAアクセスできないHDDからデータを読み取ることができます。
- PC-3000 UDMAに接続した障害HDDを、正常なHDDへコピーすることができます。
Data Extractor UDMA は、このような場合に役立ちます。
HDDの障害は、論理的に損傷したHDD、物理的に損傷したHDD、および論理/物理的な損傷が組み合わされたHDDの3つに分けられます。
- 論理障害のデータリカバリーの場合
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- パーティション情報(MBR、GPT、APSなど)の損傷
- ファイルシステムメタデータ(FAT、MFT、inodeなど)の損傷
- パーティション、フォルダやファイルの削除
- フォーマットによって生じたデータやメタデータの損傷
- ウィルスによる損傷
- 論理障害のデータリカバリーにおいては、以下の専用モードがあります。
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エクス
プローラ
モード -
RAW
リカバリー
モード -
オブジェクト
マップ
モード -
クイック
ディスク解析
モード -
パーティ
ション解析
モード -
メタデータ
表示/編集
モード -
データ
マップ構築
モード
エクスプローラ
パーティションマップ
クイックディスク解析
- 物理障害のデータリカバリーの場合
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- サーフェスの損傷または不良セクタ
- ヘッド機能低下またはサーボラベルの破損によるノッキング
- サービスエリア情報の破損、BIOSで認識しない、容量0GB
- LBA-PCHSトランスレーションシステムが破損したHDD
- ヘッド移植など開封後の読み取りが不安定なHDD
- ホットスワップ後のデータリカバリー
- 物理障害のデータリカバリーにおいては、以下の拡張機能があります。
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ファクトリ
モードでの
HDD読み取り
機能 -
ヘッドマップ
による読み取り
機能 -
読み取り
モードの選択
(UDMA/PIO)
機能 -
読み取り方向
(Forward/
Back)
の選択機能 -
先読み
(キャッシュ
機能)
の無効化機能 -
自動再配置の
無効化機能 -
ハードウェア/
ソフトウェア
の再試行による
読み取り機能 -
ECCを
無視した
読み取り機能 -
使用済み/
未使用の
セクタマップ
による
読み取り機能 -
電源
コントロール -
ソフトウェア/
ハードウェアの
リセット機能
Data Extractor UDMAの幅広い可能性を活用すれば、論理障害や物理障害、またはその両方に起因する問題を含めて、さまざまなタイプのデータリカバリーに対応できます。
PC-3000 UDMAの仕様
スペック
- インターフェース
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1チャンネルPCI-Express(1つのスロットを占有)
- ポート
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SATA 2ポート(外部)、PATA 1ポート(内部)
- 対応処理モード
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SATA - UDMA133 / 100 / 66 / 33、PIO4 / 3 / 2 / 1 / 0
PATA - UDMA100 / 66 / 33、PIO4 / 3 / 2 / 1 / 0
- 最大データ転送速度
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150 MB/sec(SATA 1ポートにつき)
- 電源アダプタ
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過電圧/過電流保護回路2チャンネルアダプタ。(HDD電源コネクタは外部)
- サポートHDD
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500 MB~8TB(3.5 / 2.5 / 1.8 / 1.0 インチのSATA, PATA)
動作要件
- サポートOS
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Windows 10, 8, 7(SP1以降)/ х86、х64
- CPU
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Intel Core i5以上推奨
- メモリ
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8GB以上推奨
- ストレージ
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1 TB 以上推奨
- モニタ
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22インチ(1920×1080)以上推奨