PC-3000 Portable Ⅲ の使い方
HOW TO USE
PC-3000 Portable IIIは、
オンサイトデータリカバリーの成功率を高める
唯一無二のハードウェア/ソフトウェアソリューションです。
PC-3000 Portable IIIは、現在ラインナップされている中では最もパワフルで便利なソリューションであり、PC-3000テクノロジーを構成する主な原理に加えて、データリカバリーのタスクをより簡単かつ迅速に解決できる要素が組み込まれています。
選択するシステムによって“PC-3000 SSD Extended” や“Data Extractor RAID Edition”など追加のソフトウェアがあり、SATA / PATA、USBインターフェースのHDD、SATA / PCIeインターフェースのSSD、USBメモリ、SD/microSDカードだけでなく、RAIDアレイからもデータをリカバリーできます。
データリカバリーの対象となるドライブはPC-3000 Portable IIIのポート(ソースSATA x1/USB、ターゲットSATA x2)、PC-3000 Portable IIIを接続したコンピュータのポート(SATA、USBなど)に接続でき、イメージファイルも指定することができます。
データリカバリーのプロセスでは、各ポートをドライブの複製先として、またはリカバリーしたデータのコピー先として指定することができます。
ストレージメディアのさまざまな問題を解決するにあたり、PC-3000 Portable IIIでは、スタンドアローンモード、イージーモード、およびフル機能モードの3つのオペレーティングモードを使い分けることができます。
最大速度500MB/秒で
データイメージを作成する
スタンドアローンモード
オンサイトでストレージメディアを操作しなくてはならなかった経験はありませんか? PC-3000 Portable IIIのスタンドアローンモードでは、ホストコンピューターがなくてもいくつかのデータリカバリータスクを実行することができます。
例えばHDDの状態の診断やSATA / PATA、USBインターフェースのHDD、SATA / PCIeインターフェースのSSD、USBメモリ、SD/microSDからのデータイメージの作成をオンサイトの訪問先で簡単に行うことができます。実行に必要な操作情報はすべてPC-3000 Portable IIIの4インチディスプレイに表示され、8つボタンでキー操作できます。
スタンドアローンモードの主な機能
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ドライブの診断
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セクタバイセクタコピーの作成
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ドライブの抹消
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S.M.A.R.T.ビュー
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セクタビュー
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ハッシュ値の選択
※ソフトウェアのアップデート時にさらに機能を追加していく予定です。
スタンドアローンモードの診断ポート
スタンドアローンモードの診断ポート
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ソース側ポート
Port 0(SATA / PATA、PCIe)およびUSB (3.0) -
ドライブの診断と調査を行うには、書き込み禁止(ハードウェアライトブロッカー)スイッチのあるソース側のポートに接続します。書き込み禁止が有効になっているとPC-3000 Portable IIIの電源をオンにした際にスイッチ横の黄色のLEDが点灯します。
- ソース側の診断ポートには次のドライブが接続できます
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SATA / PATA(PC SATA-PATAアダプタを使用)、USBインターフェースのHDD、SATA / PCIe(M.2 NVMe / AHCI、Apple SSD、PCIe x16アダプタを使用)インターフェースのSSD、USBメモリ、SD/microSD(2-in-1 SD/microSDカードリーダーアダプタを使用)
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ターゲット側ポート
Port 1(SATA)およびPort 2(SATA) -
ターゲット側の2つのポートはドライブのコピー、またはイメージを作成をする際に使います。SATAインターフェースのHDDおよびSSDドライブのみ接続でき1個または2個同時にコピーやイメージを作成できます。
※スタンドアローンモードのコピー速度は最大500 MB/秒です。
正確なすべての操作ログ
スタンドアローンモードで実行する操作は、すべてログに記録され内部メモリにログファイルとして記録されます。PC-3000 Portable IIIをホストコンピューターに接続すると、これらのログファイルを表示またはプリントアウトすることができます。
PC-3000 Portable IIIには、正確なログを実現するため西暦カレンダーとUTC(協定世界時)が備わっており、内蔵バッテリーによって電源を切った状態でも日時(GMT)は保持されます。
簡単なケースをすばやく解決する
イージーモード
多くのデータリカバリーエンジニアの夢が実現しました。これからのデータリカバリーのプロセスは、かつてないほど簡単になりました。
PC-3000 Portable IIIのイージーモードを使えば、PC-3000の詳細機能で調べることなくスムーズにデータをリカバリーできます。またデータリカバリーの初心者でも簡単にタスクを作成して迅速かつ効率的に解決することができます。
経験豊富なユーザーであれば、ファームウェアやハードウェアに重大な問題のないHDDや論理的に破損したドライブからデータをリカバリーするプロセスを自動化することで、数多くのルーティン作業から解放されます。
イージーモードの主な機能
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ドライブの電源管理
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ドライブの状態と
それに関するレポートを保存、複合テスト -
ドライブIDおよび
S.M.A.R.T.情報の読み取りと解析 -
セキュリティロックのかかった
ドライブのパスワード削除 -
セクタ表示
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ドライブイメージの作成
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ドライブの抹消
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以前に作成したタスクから作業を再開
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論理パーティションとして
Windows OSにドライブをマウント
※レポート生成機能では、ドライブの状態に関するレポートを保存/プリントして、クライアントにそのレポートを見せることができます。
イージーモードの操作方法
これまでにないほど複雑で異なるケースを
数多くリカバリーできる
フル機能モード
データリカバリーのプロセス全体を管理したいエンジニア、あるいはプロフェッショナルを目指すエンジニアにとって、ハイエンドなフル機能モードは大きく貢献するでしょう。このモードには、破損したストレージメディアを扱う上でもっとも慎重を要する作業に適した数多くの機能が備わっています。
このモードの完成までACE Labでは25年以上に及ぶ研究開発が行われており、ドライブの破損が深刻な場合でも最大限データをリカバリーすることができます。