PC-3000 FlashソフトウェアのバージョンがVer. 7.1.1.となりました。
PC-3000 Flashソフトウェアのバージョン7.1.1.
今回のリリースには、非常に便利な自動エラー修正機能である“Intelligent ReReadモード”が加わりました。ビットエラーを修正するには、このモードを実行すれば、あとはコーヒー休憩をしている間にPC-3000 Flashリーダーが代わりに修正してくれます。このモードで利用できるアクションおよびコマンドすべてを機能向上の詳細リストに記載します。
加えて、ほとんどのタスクがバックグラウンドで実行されるようになりました。今回新しくなったことによって、時間を大幅に節約できるうえ、PC-3000のリソースを効率的に利用できるようになります。
- < 注意 >
- PC-3000 Flash 7.1.1.のインストールファイルを実行する前に、PC-3000(Express、UDMA、Flash、Portable、SAS)のアクティブなウィンドウをすべて閉じてください。インストール処理中にエラーが発生することが確認されています。
PC-3000 Flashソフトウェアのバージョン7.1.1のその他の主な機能向上:
- PC-3000 Resourceマネジャーを追加しました。このマネジャーは、開いているタスクの監視、開いているタスクの切り替え、そして使用したパラメータを確認するのに役立ちます。
- “ReadRetryモードのチェック(ReadRetry mode checking)”に新しいアルゴリズムを追加しました。新規のNANDチップあるいはチップパラメータでReadRetryアルゴリズムがサポートされていないチップに対して異なるReadRetryアルゴリズムを適用できるかどうかをチェックします。
- 新しいリソース(XOR、ECC、ページ変換、チップID、読み込みルール、ReadRetryのタイプ)を追加しました。
機能向上の詳細リスト:
- 変更点
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- “Block number Sandisk”アルゴリズムを改善しました。イメージ構築の質が向上しました。イメージ構築アルゴリズムに新しいモードを追加しました。
- “Block number SM SD/CF”とその“更新(updates)”アルゴリズムを改善しました。
- “Translator PS8035”とその“更新(updates)”アルゴリズムを改善しました。
- “Translator ITE1167”とその“更新(updates)”アルゴリズムを改善しました。
- “Block Rotation”を準備するためのアルゴリズムを改善しました。トランスレータエラーを処理する新しいアルゴリズムを追加しました。
- “XORマップの変換(Transformation of XOR map)”ツールを改善しました。
- “チップに関する情報をコピー(Copy information about a chip)”ツールを改善しました。
- “Block number Innostar”アルゴリズムを改善し、リカバリの新しいアルゴリズムを追加しました。
- イメージ構築の“CBM”アルゴリズムを大幅に改善しました。非標準Bankサイズのケースに対する動作処理の質が向上しました。
- 新しくなった点
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- PC-3000 FlashソフトウェアをUNICODEタイプに完全に翻訳しました。
- 区切られたタスク、タスクのグループ、または外部アプリケーションを起動できるようになったことで、安定性が改善されました。また、タスク当たりのRAMの容量制限である2 Gbを解除しました。アプリケーションの次のインスタンスを実行する場合、アダプタを使用するかを指定する必要があります。この操作を簡略化するには、アプリケーションのタイプごとにカスタムショートカットを作成できます。
- PC-3000 Resourceマネジャーをソフトウェアに追加しました。このマネジャーは、開いているタスクの監視、開いているタスクの切り替え、そして使用したパラメータを確認するのに役立ちます。
- MLCx3アルゴリズムで使用する、容量16~64 GBの新しいNANDチップをソフトウェアベースに追加しました。
- “ReadRetryモードのチェック(ReadRetry mode checking)”に新しいアルゴリズムを追加しました。新規のNANDチップあるいはチップパラメータでReadRetryアルゴリズムがサポートされていないチップに対して異なるReadRetryアルゴリズムを適用できるかどうかをチェックします。
- 新しく“Intelligent ReReadモード(Intelligent ReRead mode)”をソフトウェアに追加しました。ECC修正および読み出し手順が完全に自動化され、以下の複数のステップが含まれるようになります。
- ページの詳細な解析によりReRead Mapを作成する。
- 以前に作成されたReRead Mapに基づいて、修正されないセクタのサブマップを構築する。
- 特殊なサンプルにより最も効果的なタイプのReadRetryを選択する。
- サブマップの高速読み出しを同じタイプのReadRetryに適用する。
- 電圧源の自動選択および最も効果的な電圧を評価する。
- 最も効果的な定電圧で、修正されないページの残りのサブマップを迅速に再読み込む。
- ReadRetryタイプの完全なリストで、修正されないページに関するサプマップの残りのエリアを再読み込む。
- さまざまな電源で、修正されないページに関する残りのサブマップエリアを読み込む。
現在の実行フェーズは、次に切り替えることでスキップできます。各ステージの手動実行も可能になりました。各ステージの可用性は、機器の機能とタスクのパラメータによって決まります。
- 新しいバックグラウンドモードを追加しました。
- NANDチップの読み込み
- ECC修正
- GREP検索
- RAWリカバリ
バックグラウンド解析により、異なるタスクを同時に処理し、ECC修正またはReReadingなどの重要な操作が完了するのを待つことなく解析し、ソリューションを検索できます。また、平行して複数の結果の処理を実行できます。
- 先進チップ向けに新しいECCコードを追加しました。
- 新しいReadRetryモードを追加しました。
- 新しいタイプのリソースである新規のチップID、XOR、ページ構成、読み込みルールを追加しました。
- XOR for SK、PSおよびCBMコントローラ向けの新しいダイナミックXORを追加しました。
- マップの非同期描画を実装したことで、スローで直接的な読み込みモード、またはモードを中止するか、パラメータを変更するためのECCの複雑な再計算が可能になりました。
- 再読み込み処理中の現行のチェーンをスキップする能力、再読み込み処理の全体的なステータスに関する情報を追加し、所要時間を推定できるようになりました。
- Spider Boardアダプタに、新たに“Pinout自動検出(Pinout autodetection)”および“ピンのみをチェック(Check pins only)”モードを追加しました。個人用Update BoxにあるSpider Boardマニュアルの第10章に、これらのアルゴリズムについての詳細が記載されています。
- < 注意 >
- パーソナルアップデートボックス内にある更新版“PC3000FlashSpiderBoard.pdf”の21ページの第10.3″Pinout自動検出手順(Pinout Autodetect procedure)(バージョン1.0)”をよくお読みください。
PC-3000 JAPANサポートチーム