PC-3000およびDEの英語版、日本語版および中国語版ソフトウェアの更新版がリリースされました。
○ PC-3000 Express/UDMA-E/Portableバージョン6.2.18
○ Data Extractorバージョン5.5.2
○ Data Extractor RAID Editionバージョン5.5.2
○ PC-3000 SSDバージョン2.3.1
ACE Labの開発者は、絶え間ない完全性という慣例を維持しつつ、PC-3000およびData Extractorソフトウェアの機能性を大幅に強化しました。今回の更新版では、サポートするドライブの範囲が広がり、サポートするファイルシステムが増え、暗号化パーティションと動作する可能性が高まったことで、以下をはじめとするすべての機能が利用できます。
機能向上の一覧:
PC-3000 & Data Extractor
- CHS/LCHSアドレス指定を通じて動作する古いHDD(10+ MB)のサポートを追加しました。
- 新しく簡易なランチャーインターフェースを実装しました。
Data Extractor
- 暗号化パーティションのWindows Bitlocker、Apple FileVault、TrueCryptと動作できるようになりました。
- ZFSファイルシステムのサポートを追加しました。
- BtrFSファイルシステムのサポートを追加しました。
- “Apple Virtual disk” (DMG)仮想ドライブのサポートを追加しました。
Data Extractor RAID Edition
- $FDタイプのパーティションおよび”Linux Raid”タイプのGPTスロット向けにメタデータスキャンメソッドMDADMを追加しました。
- AppleRAIDHeaderをベースにした自動検出機能を追加しました。
- RAID-Z(1,2,3)の自動検出機能および作成可能性を追加しました。
WDC Marvell
- 03モジュールの自動リカバリモードを追加しました。
- ARCOテストを追加しました。
- Western Digital HDD向けの新たな復号化アルゴリズムのサポートを追加しました。
Samsung
- M8E、F4、F4_3Dファミリィの書き込みテストを追加しました。
Hitachi-IBM-ARM
- Loader(マイクロコードのダウンロード(Download Microcode)、ATA cmd 92h)の読み込み機能を追加しました。
- “RAMに書き込み(Write to RAM)”および”ROMのヘッドマップを編集(Edit head map in ROM)”モードを追加しました。
Hitachi GST (SAS)
- HDD ID情報(モデル、S/N、セクタサイズ、WWN、製造年月日など)を編集できるようになりました。
Toshiba
- ハイブリッドHDD向けにNand Flashのサポートを追加しました。
PC-3000 SSD
SanDisk Marvell
- 新しいタイプのストレージSanDisk X300、SanDisk Ultra IIのサポートを追加しました。
Silicon Motion
- PNY CS1111のサポートを追加しました。
- AMD Radeon R3のサポートを追加しました。
- ADATA SP550のサポートを追加しました。
- ReadRetryを使ったページの自動再読み取りができるようになりました。
- チップ当たり2つのLUNを備えたドライブのサポートを追加しました。
- WWNエディションを有効にしました。
Marvell VanGogh
- Crucial M4、Micron C400 (256/512 Gb)ドライブ向けの新しいトランスレータフォーマットのサポートを実装しました。
Intel Postville
- トランスレータ作成モードを大幅に改善しました。
機能向上の詳細リスト
PC-3000 Express、UDMA-E、Portable
WDC Marvell
- 新しいモード”Slow Responding solution changes cancel”を追加しました。
- “モジュールの移動/サイズ変更(Move/resize module)”モードを改善したことで、モジュール01が正しく移動するようになりました。
- “SAデータから構築したROM(ROM build from SA data)”モードのManual Flash Dir復元エラーを修正しました(モジュール01の検索結果が適用されていなかったのを修正しました)。
- Western Digital HDD向けの新しい復号化アルゴリズムのサポートを追加しました。
- 次のARCOテストを追加しました。
- ミニMRヘッド線形較正(Mini MR Head Linearity Calibrate)
- ミニARCO(Mini ARCO)
- ミニサーボWRRO(Mini Servo WRRO)
- サーボ較正(Servo Calibrate)
- パワーアップバンド幅較正(Power Up Bandwidth Calibrate)
- フレックスBIAS較正(Flex BIAS Calibrate)
- ライターリーダーGAP較正(Writer Reader GAP Calibration)
- タッチダウン較正(Touchdown Calibrate)
- TPI較正(TPI Calibrate)
- Head Qualification Variable Kilo Flux Change Per Inch
- フルARCO(Full ARCO)
- ターゲット検索(Target Search)
- ホットフルARCO(Hot Full ARCO)
- モジュール30を無効にするSAアクセスブロックを追加しました。
- RAMのモジュール02モードへのアクセスのブロック/ブロック解除を追加しました。
- 不適切な容量識別を引き起こすFWエラーをバイパスできるゾーンおよびヘッド無効化モードを改善しました。
- Data Extractor向けのユーティリティアクションのサポートを追加しました。
- モジュール03の自動/手動復元モードを追加しました。
- 次の新しいモードを追加しました。
- モジュール02へのアクセスのブロック
- モジュール02へのアクセスの許可
- Permanent Overlayを読み込まないと、”RAMへのDir読み込み(Dir loading into RAM)”モードはPebblebなど最新のHDDファミリィでは動作しません。これらドライブの初期化は、モジュール02のブロック/ブロック解除モードを使って行えます。
- “Dirエディタ(Dir editor)”モードに”検索結果としてモジュールを追加(Add module as a result of search)”モードを実装しました。
- “ヘッドの無効化(Disable head)”モード向けにSAにおけるモジュール04プレゼンスの制御を追加しました。04モジュール検索の可能性、ならびにこのモジュールが見つからない場合に追加する機能を追加しました。
- “モジュールの移動/サイズ変更(Move/resize module)”モードに関して、ファイルから再配置したモジュールに書き込む可能性を追加しました。
- Dir編集時にモジュールが領域境界外に移動する場合の領域テーブルの自動修正機能を追加しました。
Samsung
- ターミナルにLED 1A04コードがある場合に、”RAMの変更されたヘッドマップの初期化(Initialization with changed head map in the RAM)”テストを適用しました。
- “ドライブにリソースを書き込む(Write Burn resources to drive)”タブにスクロールバーを追加しました。
- DEでのアクティブユーティリティの継続的使用によるメモリリークを修正しました。
- N3ファミリィにおける変更:
- HDD ID編集メニューでセクタサイズを512/4096バイト間で切り替えるオプションを追加しました。
- Terminal Onlyモードの容量検出エラーを修正しました。
- 次のオプションを追加して結合テストを改善しました。
- “ゾーンしきい値(Zone Threshold)”(エラー数が多いゾーンを自動でスキップ)
- “読み取り再試行回数(read retry count)”値を設定するオプション
- “ルックアヘッドの読み取りを無効にする(Disable read look ahead)”オプション
- テスト前にA-Listをクリアできるダイアログ
- テスト終了後に無効にするゾーンを選択できるダイアログ
- CHSフォーマットで欠陥エディタに次のメニュー項目を追加しました。
- “欠陥のインフレート(Inflate defects)”
- “無効にするゾーンの選択(Select zone to disable)”
- DEにトランスレータを構築する際にプロファイルからモジュールを読み込める機能を追加しました。
- M8E、F4、F4_3Dファミリィの書き込みテストを改善しました。
Samsung USB
- すべてのファイミリィのSCSI-ATA変換アルゴリズムを改善しました。
- JMicron USBブリッジを使ってドライブのソフト/ハードリセットを送信する可能性を追加しました。
- 読み取り、書き込み、および結合テストの検証というSCSIコマンドを使ってHDDをテストする機能を追加しました。
- ドライブのハングアップにつながる可能性のある、ドライブ初期化の際のSMARTテストを無効にしました。
- 軽微な修正をいくつか行いました。
Hitachi-IBM-ARM
- 読み取りサービスエリア・モジュール向けに再試行の読み取り(Read Retries)パラメータを追加しました。最初にモジュールを読み取れない場合に有効です。
- ローダのアップロードの可能性を追加しました(マイクロコードのダウンロード(Download Microcode)オプション、ATA cmd 92h)。
- ROMへの書き込み機能を追加しました。HDDがスタンバイとなるようATAコマンドを使用します。この機能は、ドナーコントローラの調整に役立ちます。注意!一部のファームウェア・バージョンでは、ROMに書き込んだ後に互換性のあるNV/RAMの再書き込みが必要となります。
- “RAMのヘッドマップの編集(Edit head map in RAM)”機能を追加しました。
- “保存したリソースからの初期化(Initialization from saved resources)”(ローダと同様)を追加しました。オーバーレイおよびパラメータモジュールに加えて、トランスレータの初期化、RAMのヘッドマップの変更、RAMの自動再割り当ての禁止が可能となります。
- DEの”ユーティリティアクション(Utility Actions)”に次のアクションを追加しました。
- ローダのアップロード
- RAMのヘッドマップの変更
- 保存したリソースからの初期化
Seagate F3
- ROMセグメントのチェックサム計算アルゴリズムを改善しました。
- Non Resident G-List向けに選択された欠陥編集操作フラグを追加しました。
Toshiba
- MD04ACAファミリィを追加しました。
- ハイブリッドSSHDドライブの”Flashパーマネントキャッシュ(Flash permanent cache)”の”HDD IDの編集(Edit HDD ID)”モードに次の新しいオプションを追加しました。
- Nand Flash ON
- Nand Flash OFF
このオプションを使って、正常に動作してないNand Flashチップを有するSSHDドライブのユーザーエリアにアクセスできるようになります。
PC-3000 Kernel
- LBAによるアクセスがない古いドライブへのサポートを追加しました。LCHSアドレス指定経由のみでしか動作しないPC-3000およびData Extractorの古いドライブ(10 Mbから)で動作できるようになりました、古いPC BIOSからのこのようなHDD向けの構成テーブルを追加しました。
- Drive IDをベースにした自動PIOモード切り替えを追加しました。
- “Tools\HDD”ユーティリティメニューに”論理パラメータでHDDを初期化(Initialize HDD by logical parameters)”という新しいオプションを追加しました。
WinDisk utility
- LCHSアドレス指定経由のみで動作する古いHDD(10 Mbから)のサポートを追加しました。
- ドライブアクセスモード(読み取り/書き込み、読み取りのみ、書き込みイミテーション)の保存を追加しました。
Data Extractor
- 特定のパラメータを使ってLCHSモード経由でドライブを動作できるようになりました。LBAをサポートしていないドライブのLCHSモードへの切り替えは自動で行われます。最新のドライブはLCHSモードを手動で設定できます。
- RAIDの”未使用領域のマップ(Map of unused space)”の新しいマップフォーマット、”マップをベースにしたスナップショット(Snapshot based on map)”および”ファイルからMFTテーブルのマップを読み込み(Load map of MFT tables from file)”を追加しました。
- オブジェクトマップデータの内部フォーマットを改善しました。マップ操作のビジュアルモードを変更しました。この変更によって、大容量FSで動作する際にRAMの問題を修正できるようになります。
- 非読み取りセクタ向けのユーザー定義パターンによるセクタのレンダリングを実装しました(”パターンによる入力(Filling by pattern)”モードの設定)。
- “オブジェクトマップ(Object map)”モードの選択チェーンアルゴリズムの削除を最適化しました(これまでは、大規模リストまたは多数の選択チェーンの削除には時間がかかっていました)。
- 128 Gb未満でセクタブロックサイズが256以上のSSDドライブを読み取る際の問題を修正しました。
- 最大4096セクタ(ドライブにより決まる)を転送するPC-3000に接続されたドライブとの動作を実装しました。読み取り/書き込みの速度が約10 Mb/秒速くなりました。新しいタスクのブロックサイズは128 kb(256セクタ)に設定されます。転送サイズを最大にするには、後から手動で変更できます。
- 再読み取りエラーを有するセクタにログレポートを追加しました。
- マップ読み取りプロセスのビューロジックを変更しました。
PC-3000およびData Extractorランチャーの新しい簡易インターフェースを実装しました。
- PC-3000およびData Extractorランチャーの「簡易」モードを追加しました。ランチャーのパラメータを使用することで、タスク用のポート(-A:0、1)、ソースドライブ用のポートおよび移動先ドライブ(-newmodews:0、1)または(-newmodews:0)を選択できるようになります。このモードでは、タスク作成後にヘッドマップの構築、’クイック・ディスク分析(Quick disk analysis)’の実行などのアクションを行うことができます。ヘッド/サーフェイスの論理テストおよび使用領域のマッピングに関する手順を作成しました。
暗号化パーティション向けに次の機能を追加しました。
-
- Windows Bitlocker
- Apple FileVault
- TrueCrypt
オブジェクトのマップ(map of object)’モードに’オンザフライ(on-the-fly)データ復号化を伴う仮想ディスクを作成する能力を追加しました。復号化にはパスワードおよび回復キーの双方が使えます。Bitlockerではキーファイル(BEK-file)が使えます。メタデータのマップおよびソースをベースにしたサブマップの構築を実装しました。
‘RAWリカバリ(RAW recovery)’モード:
- AppleRAIDHeader構造検索を追加しました。
- 識別子およびサイズを基準としてスーパーブロックおよびブーツをサブグループに分類しました。
- ZFS仮想パーティションを追加できます。
- VMFS LVM InfoメタデータがVMFS Volume Infoに表示されます。
ファイルシステム
- ZFS
- ZFSファイルシステムのサポートを追加しました。
- LZ4圧縮のサポートを追加しました。
- 親ホストシステムのカタログに「マウントされていない」子ファイルシステムのディスプレイを追加しました。
- LZ4メタデータおよび圧縮アルゴリズムのサポートを追加しました。
- BtrFS
- BtrFSファイルシステムのサポートを追加しました。
- NTFS
- ファイルシステム初期化アルゴリズムを改善し、不要な場合にメタデータコピー(BootおよびMirror)の分析を無効にする機能を追加しました。
- ‘MFTスキャン(MFT scanning)’モードを改善したことで、ディレクトリの階層をusn$jrnlファイルに基づいてリカバリできるようになりました(重要な場合)。
- Ext
- RAWリカバリモードの大規模なExt4仮想パーティションの作成を改善しました。
- 小さいファイルの保存を改善し、保存が速くなりました。
- RAWリカバリモードのExt4構造の分析を追加しました。
- 論理エラーを伴う大規模に断片化されたExt4ディレクトリの分析を改善しました。
- UFS
- RAWリカバリモードのUFS1(2)構造の分析を追加しました。
- VMFS
- VMFSパーティションのRootに基づくマーク済のファイルおよびフォルダのマップを修正しました。
Virtual Diskの処理:
- ‘Apple Virtual disk’仮想ディスク(DMG)のサポートを追加しました。親ホストシステムのマップおよびマーク済ファイルから仮想ディスクをマウントできるようになりました。また、仮想ディスクのソースをベースとしてメタデータのマップおよびサブマップを構築できるようになりました。
- 目次メニューの開いたフォルダ向けに’仮想パーティションの追加(Add virtual partition)’オプションを追加しました。フォルダ(vhd、vhdx、vmdk、dmg、e0x、affなど)にコンテンツがある場合に利用できます。
RAID Edition
- $FDタイプのパーティションおよび’Linux Raid’タイプのGPTスロット向けにMDADMメタデータスキャンメソッドを追加しました。
- AppleRAIDHeaderをベースにした自動検出機能を追加しました。
- RAID-Z (1,2,3)を自動検出し、作成する機能を追加しました。
- 他のRAIDアレイ領域に構築されたRAIDの処理を改善しました。
- BtrFsおよびZFSファイルシステムの特別アレイを追加しました。
- 列にReed-Solomonインデックスを設定できるようになりました(ディレイ> 1のRAID)。
PC-3000 SAS
Hitachi GST (SAS)
- HDD識別子の修正を追加しました(モデル、S/N、セクタサイズ、WWN、製造年月日など)
- C15K600、C10K1200、7K3000ファミリィのサポートを追加しました。
PC-3000 SSD
SanDisk Marvell
- ドライブの新モデルSanDisk X300、SanDisk Ultra IIを追加しました。
- 次のテストを追加しました。
- リソースのバックアップ
- ROMの読み取り
- モジュールの読み取り
- トランスレータ構築アルゴリズムを大幅に改善しました。
Silicon Motion (PNY)
- Controller SM2246EN:
- 新しいSSDファミリィPNY CS1111をサポートリストに追加しました。
Silicon Motion (AMD)
- Controller SM2256K:
- 新しいSSDファミリィAMD Radeon R3をサポートリストに追加しました。
Silicon Motion (ADATA)
- Controller SM2256K:
- 新しいSSDファミリィADATA SP550をサポートリストに追加しました。
Silicon Motion (Crucial)
Silicon Motion (Plextor)
Silicon Motion (PNY)
- Controller SM2246EN:
- ReadRetryを使ったページの自動読み出し機能を追加しました。
- チップ1つにつき2つのLUNを有するドライブをサポートリストに追加しました。
Silicon Motion (SanDisk)
- Controller SM2246XT
- 新しいSSDファミリィSandisk SSD Plusをサポートリストに追加しました。
Silicon Motion (全ベンダー)
- すべてのSMベースSSDのWWN SSDエディション向けに機能を追加しました。
- 読み取り設定に”ECCエラーを無視(Ignore ECC errors)”オプションを追加しました。
Intel Postville
- ローレベルコマンド変換フォーマットを変更・改善しました。
Marvell VanGogh
- 変換アルゴリズム構築を改善・修正しました。
- 以下のドライブに新しいトランスレータバージョンのサポートを追加しました。
- Crucial M4(256GB、512GB)
- Micron C400(256GB、512GB)
OCZ Barefoot 3
- PC-3000 Portable-IIとの互換性を高めるために、Barefoot 3 Active Utilityを改善しました。
Crucial V4、Corsair Nova
- Phison 3105 Controller:
- いくつか改善を行いました。
PC-3000 JAPAN サポートチーム