PC-3000 Flashの革新。NAND-Flashマイクロチップの新しい電源管理コントローラのテストが終了しました。
ACE Laboratory社では、破損したNAND-Flashマイクロチップからのデータ読み取りに関する研究開発に多大な時間を費やしています。実験によって、MLCやTLCなど最新のいくつかの「問題のある」(メモリチップの読み取りプロセスにおいて多数のビットエラーが表示される)マイクロチップの読み取りの質に対して、供給電圧がプラスの影響を及ぼすという事実が証明されました。これらのエラーをなくすことはできず、そして読み取りの質を高めるには受動的かつ統計的な方法を使用することはできないのです。
ACE Laboratory社は研究の結果、特殊な電源管理アダプタを開発しました。そのコンセプトと機能には今日の多くのタスクだけでなく、将来的な課題に対応するための準備も含まれています。
新しい電源管理アダプタの技術的な機能:
- 電圧範囲:0.8~5 V
- 変化段階:0.05V
- チャネル数:2
- ソース数:4つ(各チャネルに2つ、独立切替型)
- ソースの種類:線形変換器2基、インパルス変換器2基
- 限流:100mA、150mA、200mA、300mA、500mA、1.5A、制限なし
- 任意の切り替えの構成要素となるメモリチップの最大数:各チャネルで33基の電圧計
- バッファ要素の遅延:< 3 ns
新しい電源管理アダプタの機能:
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- メモリチップコアの外部境界ピン(Vcc)および出入力バッファ(VccQ)電源回路のピンの電圧をスムーズかつ独立的に変更する機能
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- 現在分かっているメモリチップの電源ピンだけではなく、VSP(Vendor Specific Point)、NC(接続されていない)および確保済み(RESERVED)ピンの電圧水準を変更する機能。便利かつ直観的なインターフェースでソフトウェアによる完全なピン構成が実行されます。
- PC-3000 Flashの読み取り/読み出しモード全体に電源管理を組み込むことによって、「問題のある」TLCチップ向けの新しい特殊な読み取りモードを作成することができます。
- 読み出し用の最適な電圧の選択、Read Retryコマンドの可変電圧との組み合わせ、ならびに包括的な原則により、ビットエラーや読み取りできないページが多い「問題のある」TLCチップの読み取りに関して最良の結果をもたらします。
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- 既定の電圧範囲である2.7 V~3.6 Vとは異なる電源を有するメモリチップで動作する機能(たとえば、電源電圧が1.8 Vまたは2.5 Vのメモリチップ、ならびに倍電圧のチップ)
- メモリチップのピーク電流の制限範囲を設定する機能。この機能は、メモリチップを高電圧および誤ったチップ配向時の破損から保護するのに役立ちます。また、はんだを取り除くことなく、SSDにある大量のメモリチップすべてに電力を供給することができます(最大32個のマイクロチップ、電流負荷は約1.5 A)。
- PC-3000 Flash Ver 3.0および既存のPC-3000 Flashアダプタすべてと完全な互換性があります。PC-3000 Flashデータベースに存在する既知のマイクロチップまたは将来的に追加されるチップに対し、拡張された電源機能を提供できます。
- アダプタを追加することなく、PC-3000 Flash Reader内の標準的なTSOP-48ソケットに可変電源を提供する機能
- アダプタの外部電源ユニットを使う機能および外部回路の生成された電源電圧を出力する機能
- 2個のフィーダー回路が備わった高周波バッファ要素は、読み取りプロセスを中断することなく最良の読み取り結果をもたらします。
PC-3000 JAPAN サポートチーム